COLUMN

帰る場所のように

帰る場所のように

私がシフォンケーキを焼き始めてから長い時間が経ちました。ここに来るまでに様々な事があり、これからもいろんな事があるんだと思います。

ただ変わらずにあるのは、食べる人のからだに優しい物を作り続けること。食材が持つ色・香り・味を最大限に活かして作る。香料や着色料の他、添加物を使えば簡単にみんなが思う食材のイメージ通りの物が安価に作れてしまうが、それを自分が大切に想ってる人に自信を持って食べさせたい物かどうか?を日々考えながら一つ一つ丁寧に手作りで作っています。

そうして作ったシフォンケーキを食べて今日どこかで美味しいと微笑んでくれる人がいることを願ってます。

不器用なくらいの性格は側から見れば生産性が悪く腹立たしくも感じるかも知れません。

久々に故郷に帰った時、裏の畑で採れた野菜を使って作られたおかず、大好物を用意して帰りを今か今かと待っていてくれるおじいちゃん、おばあちゃん。きっと昨日から、今朝も早くから準備していたんだろうご馳走に、こんな気を使わなくても良いのに。と、感じてしまうほどのおもてなしの気持ちに込められた想い。自分達も商品を作る時に、それに似た想いを大切にしてあなたにとってこのお店が水戸にある帰る場所のようになれたら嬉しいです。

今日もあなたの訪れを
心待ちにしながら
美味しいシフォンケーキを
焼いて待っています。

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